久しぶりに仕事をはじめた

 前の仕事で体調を崩して退職して以来、約3年近くに渡って仕事をせずに生活してきた。そのうちの半分くらいは一日のほとんどを家に引きこもるモグラのような生活を送っていて、人と会話することもほとんどなかった。一応、家の近くのコンビニには出かけてはいたけれど、それも10分かそこらで終わってしまう。後は寝ているか、PCの前に座って何か観ているという感じだった。

 私が死んだと思って、身内が心配して家にきてくれたということがあったりして、今後の自分の将来についても考えることも出来るようになってきて、働き先を探すようになった。ブランクが3年近くある人間の就活というのは思っていた通り、かなり厳しいものではあったけれど、この秋に何とか今の仕事に就くことができた。

 3年弱引きこもりの後に、再び働き始めて、やはりブランクが長くなればなるほど、働きにくくなるのだということを感じている。そもそも長いブランクがある人間を就職先として受け入れてくれる会社は多くない、ということもあるし、引きこもりをしていた人間が上手く働けるのか、といった不安を私は強く抱いていたからだ。この不安はなかなかに強く、自分が職場で受け入れられるのか、また同じように体調が崩さないか、と恐怖感といってもいいぐらいに心を暗くする感情だった。私の場合は働きはじめてみれば、特に問題はなく仕事に取り組めたけれど、人によっては不安で潰れてしまう人もいるかもしれない。

 もちろん体調を崩してしまってすぐには働けないということで、仕方ない部分も大いにあるのだけど、可能な限り早く社会に戻った方が、復帰のしやすさという観点からは良さそうではある。

 これから定年まで同じ職場で働けるかは分からないけれど、年金や資産で生活できるようになるまでは、頑張って働き続けたい。今、私は30代だけれど、次、引きこもってしまって40代、50代となったときに同じように社会復帰できるかはわからないから。